私たちは『大人と子どもで創る地域コミュニティ』事業をできるだけ価値のあるものにしていきたいと思っています。そのためには、「ひとりよがり」にならないことが大切なことです。
地域活動をされている方は全国各地にいらっしゃいます。そういった活動にもできるだけ目配りしながら、自分たちの足元を見つめて歩みを進めていきたいと思っています。そういった客観性が失われていくと、どうしても独善的になってしまいがちですから。
そんな想いから、渋谷のNHKにて、あの有名な番組を手がけてきた黒川敬さんをお訪ねして、「勉強会」を行いました。
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あの有名な番組とは、『難問解決! ご近所の底力』(注1)。黒川敬さんは番組のチーフ・ディレクターを務めてらっしゃる方で、地域活動者にとっては有名人。当然ながら非常にお忙しい方で、全国を飛び回っていらっしゃいますが、私たちのお願いに貴重な時間をさいていただきました。
東京都小平市の子育て問題、神奈川県鎌倉市のお祭りが途絶えた問題という実例(番組で放映された映像)を叩き台として、そこから考えられる普遍的な問題点や対応策などが話し合われました。
非常に内容が濃い時間でしたが、その中で地域の課題を解決するために大事だと思われることをいくつか箇条書きにしておきます。
<地域の課題を解決するために必要なこと>
・活動の核になる人が必要
・サポーターの存在が継続に不可欠
・いちばん危機感があることに活動の焦点を絞る
・継続的にやっていく
・多種多彩な参加者に合わせた役割を設ける
・ゴールを共有しておく
・新しいグループ作りではなく、現在あるグループを有機的につなげる
などなど
ポイントになることは山ほどありました。
そして、私たちの具体的な目的(原点)も再確認できる時間でした。
冒頭で「ひとりよがり」にならないことが大切なことと書きましたが、この事業で得た情報などは、できるだけオープンにして共有していきたいとも考えております。
今後はさらに黒川さんのお力をお借りして、地域のNPO等の活動団体や一般の方々を広く募集し、オープンな勉強会を開催していこうと考えております。その際に「竹箒の会」さんに委託して行っている調査事業の結果などもお伝えする予定です。
(注1)NHKで2003年から2010年まで放送された番組。問題を抱えている地域住民の困り事を解決していく内容。現在は『欽ちゃんのがんばる!日本大作戦』として不定期放送されている。杉並では「馬橋ご近所付き合い広目隊」(殿堂入り第一号)や「梅里2丁目町会」「和泉ピースメーカーズ」などのグループが出演している。
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